こんにちは。Naoです。
「業務改善」はすべての会社・すべての現場の永遠のテーマだと思いますが、何か全体的・俯瞰的に書かれた本が無いかと探していたところ、良書を見つけました。
業務改善の問題地図 ~「で、どこから変える?」~進まない、続かない、だれトク改善ごっこ
業務改善を推進したorしようと思ったことがある方は、思わず「あるある!」とうなずいてしまう内容ばかりです。
どんな人におススメ?
- 業務改善に興味がある/しなければいけない人
- 業務改善を進めたいマネジメントおよび中間管理職
- 業務改善を進めたい現場側の人
- 業務改善したが上手くいかず、原因が分からない人
本の内容は?
本書では、業務改善にまつわるあれこれを「1丁目~6丁目」に分けて(まさに「地図」)、色々な角度から解説しています。
ざっくりまとめると、下記のような内容です。
1丁目:問題意識がバラバラ
- 「部門」や「レイヤー(職層)」によって、興味や問題意識は異なる
- 業務改善は全社的に取り組まないと上手くいかない
- 経営層、中間管理職、現場など立場が違う相手同士、問題意識はなかなか合わなくても、景色を合わせることはできる。
2丁目:無力感
- 現場が「改善提案しない」「本音を言わない」背景にフォーカスする
- 理由は「①怖くて言えない」「②空気を読んで言わない」などなど9つに分類される
- 「変わらない」という諦めムードの払拭のためには、トップや本社がメッセージを発信するだけではなく、評価制度や育成制度の改革など、行動で示す必要がある
3丁目:中間管理職ブロック
- 改善を推進すべき中間管理職が抵抗勢力に
- 「働き方改革の前に、マネジメント改革」
- 中間管理職の意識と役割のアップデートを!中間管理職の負荷軽減も大事
4丁目:ソリューションありき
- 「これ(ソリューション)さえ入れれば幸せになれる」は幻想
- 散らかった業務から目を背けたままでは役に立たない
- 業務を引っ張り出してきて、目の前に出してみる
- ECRSで業務を整理整頓する
5丁目:抵抗勢力
- 評論家気取り、当事者意識ゼロ…業務改善の行く道を阻む「モンスター」5つのタイプ
- 変化への抵抗、信頼の欠如がモンスターを生み出してしまう
- その背景には「変化に対するモヤモヤ」がある
- 「組織の成功循環モデル」により、関係の質を高めることが必要
6丁目:三日坊主で続かない
- 継続的な業務改善を推進するためには
- 業務改善の体制図を作り、役割分担や責任を明確にしておこう
いかがでしたでしょうか?
業務改善をしようとしたが上手くいかなかった…という経験を持つ人には、特に刺さる内容だと思います(笑)
これから業務改善を進めようとする場合も、自分が「問題地図」のどこにいるかを見極め、進めていく中で何が起こりそうか、という準備をする上でも、有用な一冊であると思います。
著者の沢渡あまね氏は業務改善の第一人者で、他にも著書が多数。
興味を持たれた方は他の著書も見てみてはいかがでしょうか。
ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。